日本のアニメ制作における絵コンテの役割を分析し、絵コンテ制作ツール「Griffith」を提案した論文が、国際会議CHI 2024（The 2024 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems）に採択されました。
こちらは、弊社研究チームArch Researchが、村田和也監督をはじめとする現場の方々のフィードバックを受け開発してきた「Griffith」に関して、国立研究開発法人 産業技術総合研究所と共同研究を行って論文を執筆し、採択された成果です。研究チームの調べによれば、本稿はアニメ業界から刊行される初めてのCHI論文であり、アニメの作り方を技術的な観点から国際的学術コミュニティで発信した重要な文献になると考えております。
論文タイトル：Griffith: A Storyboarding Tool Designed with Japanese Animation Professionals
著者：Jun KATO, Kenta HARA and Nao HIRASAWA
▼CHI 2024とは
CHIは、情報技術を活用して「社会課題の解決」と「新しい価値の創造」の両立を目指す、人と情報システムの相互作用（Human-Computer Interaction; HCI）に関する世界的な学際研究フォーラムです。計算機に関する教育・科学のための世界最大の学会であるACMの分科会であるSIGCHIが主催する会議であり、毎年、注目すべき多彩な研究が集まります。
CHI 2024はアメリカのハワイおよびオンラインにて5月11-16日に開催される予定です。なお、CHI 2025は日本の横浜およびオンラインで開催されることが決定しています。
▼論文詳細はこちらをご覧ください。
CHI 2024 / Design Tools B / Mon, 13 May | 02:00 PM – 02:15 PM
https://programs.sigchi.org/chi/2024/program/content/147403
▼Arch Researchとは
Arch Researchは弊社の研究チームです。研究開発を通して、アニメ産業に携わる人々のクリエイティビティを支援すること、アニメの持つ普遍的な価値を追究すること、そしてアニメ業界とIT業界を始めとした国内外の人々を繋ぐ門となることを目指しています。
